所得税の納付方法について解説します。
納付方法
所得税を納付する方法は以下の5つです。
- 納付書
- 口座振替(おすすめ)
- e-Tax
- クレジットカード
- バーコード付き納付書またはQRコード
1.納付書を使用して納付する方法
都市銀行や地方銀行、ゆうちょ銀行などの金融機関、または所轄税務署の窓口で、現金に納付書を添えて所得税の納付が可能です。納付の流れは以下です。
- 金融機関、または所轄税務署の窓口で納付書を入手
納付書は金融機関の窓口にも備え付けがありますが、金融機関に在庫がない場合は所轄税務署の窓口でも入手できます。 - 納付書に金額等を記入
- 窓口に納付書を持参し、現金で納付
納付期限は3月15日(祝祭日の場合は翌日)です。
2.口座振替を使用して納付する方法(おすすめ)
設定した金融機関口座からの口座振替により、所得税の納付が可能です。口座設定と納税の流れは以下です。
(1)預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書を入手
「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」は、以下から入手可能です。
- 国税庁ウェブサイト
- 所轄税務署の窓口
預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書の書き方はこちら
(2)所得税の納付期限までに、所轄税務署または振替依頼書に記載した金融機関に提出
「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」は、F&Mパートナーズ税理士法人から提出が可能です(確定申告の対応時期など、提出の受付ができない場合もございます)。F&Mパートナーズ税理士法人から提出を希望する場合や、提出済みかどうかの確認は、カスタマーセンター(平日9時-17時)に連絡してください。
なお、転居により、所轄税務署が変更となった場合は新しい税務署に再提出が必要です。
(3)口座振替日に自動的に納付
口座振替日は例年4月中旬となります。
会計サービス「カルク」が振替納税をおすすめする理由は以下3点です。
- 直接納付する手間が省ける
- 残高を確保すれば、納付漏れの心配がない
- 一度登録すれば納税地を移動しない限り毎年口座振替できる
3.e-Taxで納付する方法
e-Taxによる確定申告を終えた後に、画面上の操作で所得税を納付する方法です(F&Mパートナーズ税理士法人に確定申告を依頼せず、自身でe-Taxによる確定申告をする場合に限ります)。
以下の3つの方法があります。
- ダイレクト納付
- 登録方式
- 入力方式
ダイレクト納付
確定申告を終えた後、メッセージボックスに格納される「納付区分番号通知」から、即日または指定した期日に納めるよう画面上で手続きができます。
※ダイレクト納付を利用する場合、納付の1カ月前までに「国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書【国税庁ホームページ】」を所轄税務署に提出してください。
登録方式
確定申告を終えた後、メッセージボックスに格納される「納付区分番号通知」をから、事前登録したインターネットバンキングのサイトに移動し、納付手続きができます。
※インターネットバンキングをe-Taxに登録をするためには、口座開設と金融機関の認証を受けるためのIDやパスワードが必要です。
入力方式
事前登録無しでインターネットバンキングやATM等から納付手続きができます。手続きの際に入力が必要な情報は以下です。
- 「収納機関番号」欄……収納機関番号(00200)
- 「納付番号」欄……利用者識別番号
- 「確認番号」欄……納税用確認番号
- 「納付区分」欄……納付目的コード※
- 「金額」欄……納付する金額
※納付目的コード……利用者が「税目番号、申告区分コード、元号コード、課税期間」を組み合わせて作成する必要があります。
コード作成方法【国税庁ホームページ】
4.クレジットカードで納付する方法
保有のクレジットカードを用いて、ウェブ上で税金の納付手続きが可能です。
「国税クレジットカードお支払サイト」から、以下の内容を入力して手続きをします。
・利用者情報(氏名、住所、電話番号など)
・納付内容(年度、税金の種類、金額など)
・クレジットカード情報(カード番号、有効期限、セキュリティコード等)
※利用可能のクレジットカードは以下のものです。
Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARD
※納付税額に応じた決済手数料がかかります。詳しくは国税クレジットカードお支払いサイトをご確認ください。
5.バーコード付き納付書またはQRコードで納付する方法
バーコード付き納付書またはQRコードを使用すると、コンビニエンスストアで納付可能です。
バーコード付き納付書で納付する方法
税務署から送付または交付されたコンビニ納付専用のバーコード付き納付書を使用することで納税できます。
バーコード付き納付書が税務署から送付されるケースは以下です。
- 確定した税額を期限前に通知する場合(予定納税など)
- 督促、催告を行う場合
- 決まりきった納税額で通知が来る場合(自動車税や不動産取得税など)
- 確定申告書提出時に、窓口で納付書の発行を希望した場合(相当の時間がかかる)
QRコードを作成し納付する方法
自宅のパソコン等で作成したQRコードを使用し、コンビニエンスストアで国税を納付する方法です。
手順は以下の通りです。
- 「コンビニ納付用QRコードの作成開始【国税庁ホームページ】」ページで自身の納税額等を入力
- 作成したQRコードを印刷
- コンビニエンスストアに持参して納税
支払いができるコンビニエンスストアは以下です。
- ローソン
- ナチュラルローソン
- ミニストップ(いずれも「Loppi」端末設置店舗のみ)
- ファミリーマート(「Famiポート」端末設置店舗のみ)
期限内に納付できなかった場合
期限内に納付できなかった場合や、振替口座の残高不足等で振替できなかった場合には、納付期限の翌日から納付の日まで延滞税がかかります。
この場合、金融機関または所轄の税務署の納税窓口で本税とともに延滞税も納付が必要です。