
こんにちは。ライターの斎藤充博です。今日は東京都の池袋にあるOpen Office FORESTにやってきました。
こちらは「女性が気軽にコワーキングできる場所にしたい」という思いで作られたコワーキングスペースなのですが、男性の僕にもすごく居心地のいい場所だったんです!
創業3年目のおしゃれなコワーキングスペース
オープンオフィスフォレストはJR池袋駅の東口から徒歩7分ほど。エスカレーターで3階に行くとすぐ受付になっています。
入ってすぐ思うのが「このコワーキングスペースなんかオシャレだぞ……?」ということ。
イスがこんなにかわいい。
机の上にある電気スタンドやコンセントの口までかわいい。
会員向けの固定席は4つ。現在は満席だとか。
ドロップインのスペースの全景がこんな感じ。オフィスっぽくない雰囲気に包まれているの、お分かりいただけますか……?
運営者の山内信子さんにお話を聞いてみました。
斎藤 :今日はよろしくお願いします! すごくオシャレなところで、コワーキングスペースのイメージが変わりますね。
山内さん:居心地の良さを追求しています。コワーキングスペースって、初めての方にとっては「なんとなく落ち着かない」って気分になりませんか?
斎藤:確かに初めて行くところだと、最初の30分くらいは、パソコン広げてもキョロキョロしちゃいますね。アウェイ感があるというか……。あれ感じるの、僕だけじゃなかったのか。
山内さん:Open Office FORESTではできるだけそうした雰囲気にならないようにしています。内装はカフェのデザイナーさんにお願いしていて、天井も床も照明も改装しています。テーブルもオーダーです。 目標は「女性一人でも気軽にコワーキングできる空間」ですね。
斎藤:この柔らかい雰囲気は女性を意識しているんですね。でも、男性にとっても気持ちがいいですよ。
茶葉から入れる紅茶が飲み放題
山内さん:用意しているドリンクも女性が喜びそうという視点で考えているんです。茶葉から入れる紅茶を用意していて、無料で飲み放題にしています。
斎藤:すごい。こんな優雅なコワーキングスペース聞いたことないです。
山内さん:これはうちの強みですね。といっても、紅茶の茶葉を用意するようになったのは今年の1月からなんですが……。
紅茶は3種類、さらにほうじ茶もあります。ショウガやシナモンなどのトッピングもあり。かなりの充実っぷり!
さっそく紅茶を作ってみます。蒸らしている時点ですごくいい香り。
斎藤:おお、これはたまらないですね!
山内さん:自分で言うのもなんですが、(笑)たまらないですよね。
ソファに座ってノートパソコンを開けば、僕も仕事ができる男っぽく見えてきませんか? かっこいいな……(自分が)。
斎藤:すごくうれしいサービスですが、どうしてこんなことをやっているんですか?
山内さん:うちは「ライバルはほかのコワーキングスペースではなくカフェ」だと思っています。ただ、コーヒーは本格的なものを出すのが難しいんですよ。そこでおいしい紅茶を出そうとひらめきました。紅茶だったら、いいものを出しても、そこまでコストがかからないんです。
斎藤:この雰囲気で紅茶飲めるのだったら、本当にカフェの代わりに使えますね。
山内さん:実際に若い女性の方が、カフェ代わりに使っているのをよく見ますよ。ドロップインの値段(1時間450円)もカフェの飲み物の値段を意識しています。
斎藤:池袋って休日のカフェどこも混んでいて、なかなか入れませんからね。ここは穴場かも……。
斎藤:英国のアフターヌーンティーに使うお皿がありますが……?
山内さん:そこには無料で食べられるお菓子を置いています。アメ、チョコ、おせんべいなどがありますよ。食べ放題なので、夕方にはほとんどなくなっちゃいますが。
斎藤:すごい。カントリーマアムまである……。僕が食べてもいいですよね?(と言いながらもう食べてる)
山内さん:全然OKです!
備品が充実、ノートパソコンも貸し出し有り
無料貸し出しの備品がすごく行き届いています。これは荷物を入れるための箱。ほかにも膝掛けなども常備してあります。
そうそう、さっき紅茶を飲みながら広げていたノートパソコンも1時間無料で貸し出してくれます。「出先でパソコンちょっとだけ使いたい、でもノートパソコンを持ち歩くほどじゃない」ってこと、僕は多いのでありがたいです。
7階のセミナースペースと貸し会議室は北欧風
フロアを上がって、7階にはセミナースペースと貸し会議室があります。
16人ほど収容できるセミナースペース。壁が白とブルーの北欧風で、壁に絵や小物が飾られています。この空間だけ見たら、まるで自由が丘の雑貨屋さんみたい。
こちらは12名入れる貸し会議室。中央で壁を仕切って半分のスペースで使うこともできます。
「なんかいい匂いするな……」と思ったら、部屋の片隅にリードディフューザーがあってびっくり。
斎藤 :仮に僕がコワーキングスペースを運営することになったとしても、リードディフューザーを置くって発想は一生出てこないと思います……。すごい!
山内さん:部屋に入って変な匂いがしたら、いやな気分になりますよね?
斎藤:そう言われたら本当にその通りですが……。いや、なかなかないですよ。
コワーキングスペースの運営はいろいろな可能性を持たせてくれる
山内さんにコワーキングスペースを始めたいきさつを聞いてみました。
山内さん:16年ほど前、それまで勤めていた食品メーカーを辞めて、ウェブデザイナーとして独立しました。仕事をする中でコワーキングスペースの存在を知って利用しようと思ったのですが、なかなか自分で居心地がいいと思うような場所が見つからない。そこで自分でやっちゃおうか、と思ったのが2014年のことでした。
斎藤:異業種からの参入で大変だったと思いますが。
山内さん:物件は3カ月ほどで見つかったんですが、やっぱり最初は認知が少なくて大変でしたね。始めた当初は一日中誰一人も来ない日もありましたよ。受付から入口をずっと見つめていたりして(笑)。
斎藤:コワーキングスペースを運営していて楽しいことはありますか?
山内さん:コワーキングスペースで人とつながるっていうのは、いろいろな可能性を持たせてくれると思っています。まず、私はここにいながらウェブデザインの仕事をできますよね。私がご利用社さまと一緒に仕事をすることもあるんです。さらにご利用者さま同士でつながって、一つのプロジェクトを立ち上げることもあって。どんどんいい循環ができるってすごくうれしいことです。
斎藤:頼める人がすぐそばにいるのは心強いですね。
山内さん:やっぱり、つながるって大事なんだなと思いました。ウェブデザイナーの仕事一本だと家に引きこもってばっかりになっちゃいます。今ではコワーキングスペースを運営していると「全てうまくいく」って思いますね。
まとめ
女性が入りやすい雰囲気、インテリアやデスク、椅子にもこだわってまるでカフェで仕事をしているかのような雰囲気ですが、運営者の山内さんが”居心地のよさ”を追求した結果といえるでしょう。仕事にも休憩にも、自由に使えるOpen Office FOREST、僕もこれからちょくちょく紅茶飲みに行きたいですね。